2020.08.07

【第2弾】どう生き抜く!! WITHコロナの社会。

  • 広告プランナー 赤司純一
  • 税理士 中島香子

企業経営の要と言える「財務」。 今回は、新型コロナ禍で企業経営者であれば、 知っておきたい「財務」のことを 経営者の立場として広告業を営んでいる赤司と企業の財務を担う税理士 中島の 2人に対談してもらいました。

【テーマ1】 新型コロナウイルス禍で多かった財務の相談について

赤司3月の非常事態宣言後から自粛
期間を経て企業もいろいろな影響がでましたね。私たち広告業界でも予定されていた集客イベントなどが軒並み延期になるなど業界全体で影響をうけました。
中島そうですよね。普段、企業の資金繰りの相談を受けますが、最近ではもっぱら「持続化給付金」についての相談が多くなりました。個人事業主は最大で100万円、法人は最大で200万円の給付が受けれますので、該当の企業は申請しておくべきですね。
赤司「持続化給付金」は課税対象で決算や確定申告では雑所得として計上することを忘れないようにしなければいけませんね。
中島給付金を初めてもらう企業や個人事業主も多いので申告漏れがないようにしてほしいです。
赤司ようやく7月14日から「家賃支援給付金」の申請受付が始まりましたが、こちらの相談も多くなったのではありませんか?
たとえば、駐車場の料金も対象なの?とか聞かれませんか?
中島聞かれますね。申請要領がギリギリまで更新されていますので、経営者にとっては把握するのも大変ですね。
「家賃支援給付金」は、資本金10億円未満の中小企業や個人事業主などが対象になっていて、「持続化給付金」と対象期間が変わるのですが、5月から12月のどこかの月で、売上高が前年同月比▲50%以上もしくは▲30%以上であることなどが条件となっています。
駐車場以外にも資材置き場など事業のために賃借しているものが対象になります。
赤司どのくらいの金額が給付されるのですか?
中島給付額給付額は、申請時の直近1ヵ月における支払賃料(月額)に基づいて算定した給付額(月額)の6倍で、法人には最大600万円、個人事業者に最大300万円が一括支給されます。詳しくは経済産業省の家賃支援給付金のページを確認いただくことをお勧めします。
赤司私の会社では、経理スタッフが給付金などの手続きごとを進めていますが、個人だったり、申請ごとが苦手という経営者の場合は、申請に必要な書類を集めたり作成することが大変ですよね。
中島このコロナ禍ですから、給付金の申請は不備なく行って欲しいですね。そのためにも、普段からしっかりとした財務管理をしておくと良いですね。
日々の業務で忙しいと思いますが、財務管理は会社の運営で大変大切な仕事の一つです。そして、本業に集中するためにも私たちのような専門家を活用することも検討されることをおすすめします。

【テーマ2】 テレワークで変わる 企業の経費事情。

中島赤司さんは広告代理店業を経営されていますが、このコロナ禍で働き方などはかわりましたか?
赤司テレワークを積極的に導入しています。もともと、外注スタッフとの遠隔作業や在宅ワークのスタッフもいたので、導入にはそこまで抵抗はありませんでしたし、すんなりと導入することはできました。
ただ、勤務する側のスタッフは、家にいれば突発的な家庭内での事情に振り回されることもありますので、朝9時から18時でずっとデスクに座っているというわけには行かないようですね。
中島勤務の開始時間も家庭の事情や勤務しやすい時間にしたいスタッフがいるなど、勤務管理が難しくなった企業も多いようですね。
その中でもテレワークでかかる経費についての相談も増えました。
赤司パソコンは基本的に会社パソコンを貸与していますが、Wi-Fiなどの通信費や通常勤務だとかからない水道光熱費も新たな経費として考えなければなりませんよね。皆さんどのようにしていますか?
中島そこまで詳細に管理ができませんので、在宅勤務手当として一律で支払う企業もありますね。交通費が少なくなることを考えると手当てを設けても企業の負担はほとんど変わりませんよね。
赤司残業時間の管理なども難しいですよね。当然支払わなければいけません。
中島残業手当も深夜残業手当も必要です。勤務開始の連絡や終了の連絡などをタイムカードの代わりに用いて管理をする企業もありますね。
赤司今後、テレワークが浸透していくと勤務時間での給与体系ではなく、成果に応じての報酬に切り替える企業も増えていくでしょうね。
今後は、雇用する側もされる側も変化に対応する準備が必要になったと言えます。

【アスリンク的経営知識】知っておきたい!コスト削減!

チャットツール導入で時間削減

 

 「ビジネスチャットツール」という言葉をご存知ですか?
 企業内やプロジェクトメンバーとのコミュニケーション手段として利用することを主目的としたチャットツールのことを指します。
 代表的なものとして、LINE WORKS(ラインワークス)・Slack(スラック)・Chatwork(チャットワーク)などがあります。
 ツールを使って、テキストのやりとり以外に、静止画像、動画のやりとりなどが利用できます。プロジェクトの進行管理や、タスクの共有などに便利なツールです。
 ツールは無料でも利用でき、スマホやタブレットのアプリ版とパソコン用のデスクトップアプリケーション版とあるので、直ぐに導入できます。メールでのやりとりの場合、文章作成やデータのアップロードなど結構無駄な時間があるものです。その無駄な時間の削減が可能になります。