北九州のラーメン店が実施した無料でテレビ出演して集客アップする方法とは

店舗経営の課題で大きいのは集客です。広告をたくさん活用してもなかなか効果がでない…。という経験をされている方も多いはず。しかし、ほぼタダでテレビに出演できて集客力もアップする方法があるんです。それにはプレスリリースという施策を使います。例えば、有名YouTuberの動画再生数が100万回を突破したと言われて「すごい！」と思われるでしょう。この100万という数を全国ネットのテレビの視聴率に置き換えると、たったの視聴率1%にしかすぎないのです。どんなインフルエンサーも投稿と同時に100万いいねをもらえる方もいないですよね。しかし、テレビ一瞬で100万人の目に触れることができるんです。だから、一瞬でもテレビに出ることができれば多くの方々に情報を届けることができと言えます。

新店舗に移転したラーメン店。これまでのお客さんへのDMや電話案内、近隣へのポスティング、エリア内に配られるフリーペーパーの広告出稿やクーポンの発行をおこないました。しかし、困ったことにこの施策では思った以上に成果が出ませんでした。そこで、ウェブの時代と言えども影響も大きいテレビ番組を活用することに。情報発信の上流に位置していると言えるテレビ番組に取り上げられるようマスコミ各社へ向けたプレスリリースを活用した施策を実施しました。

プレスリリースとは、A4サイズの用紙1枚から2枚にメディアが取材したくなるような情報をまとめて、各エリアの記者クラブに持ち込むのが基本の施策です。ここでいうメディアとは、テレビ局と新聞社です。記者クラブに持ち込んだプレスリリースは各社の担当が記者クラブに引き取りにきます。

記者クラブに持ち込む以外に、直接テレビ局や新聞社などにファックスや郵送を行うこともあります。

プレスリリースを成功させるにはポイントが4つあります。「企画の作り方」「書類の作り方」「書類の提出方法」「フォロー体制」です。

まず、企画の作り方は4段階あります。1段階目は「トレンド・タイムリー」、2段階目は「公共性・社会性・地域性」、3段階目は、「ストーリー性・オリジナリティ・話題性」、4段階目は「どう取り上げれるか」です。そのポイントを抑え、A4サイズに簡潔にまとめた書面をマスコミ各社へ提出します。また報道されることを目的とせずにその後の問い合わせ対応やお客さんがリピートしたくなる仕掛けなどの「フォロー体制」も大切です。

プレスリリースで情報を発信し、実際に取材に来たのは4局、放送したのは2局でした。

1局は夕方の情報番組で5分ほど。2局目も夕方のワイド番組で25分もの長尺取材をしてくれました。実際にテレビ番組を買い取って自社番組を制作した場合、30分の番組枠の値段が制作費込みで180万～200万円ほどしますので無料のプレスリリースが150万円以上の告知枠になったと言えるでしょう。この番組を見て、移転前からのお客さんが来てくれるようになったり、新店舗の近隣住民の方からもテレビに出ているお店として認識してもらえるようになるなどの反響があり、集客力アップへとつながりました。