個人事業主として開業し、5年。学生時代に簿記の資格を取得していたこともあり、これまでの経理や申告の全てを、代表者自身が行っていました。
開業当初は仕事量もそれほど多くなく、経理に割ける時間もたくさんあり問題は無かったのですが、徐々に仕事量も増え、経理に割く時間がなくなってきました。
特に大きな負担となったのは、領収書の整理と入力作業でした。
現状 | 開業5年目 |
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業種 | サービス業 |
年商 | 1.5千万円 |
企業規模 | 従業員0名 |
簿記の知識はあるため、会計ソフトを購入し、毎年の確定申告では青色申告特別控除65万円を選択しています。
簡単に済まそうと思えば、複式簿記による青色申告ではなく、単式簿記による青色申告も可能です。しかし、それでは青色申告特別控除が10万円になってしまうため、やはり複式簿記での記帳が希望です。
一番の問題となっているのは、領収書入力などの時間がなかなか取れないこと。仕事を一人で回している都合上、どうしても経理は後回しになってしまうのが実情でした。
これまでは、領収書や請求書等すべての数字において、会計ソフトへ手入力。手作業必須の状況となっていました。
そこで今回、クラウド会計を導入することとしました。そして、預金通帳・クレジットカード・請求書など、クラウド会計と紐づけできるものはすべて自動記帳できるようにしていったのです。また、現金決済をすると手入力となってしまうため、可能な限り現金決済をやめることにしました。クレジットカードや電子マネー決済を行うことにより、極力、手入力を減らすことに成功いたしました。
結果、これまで経理にかけていた時間の3割程度に抑えることに成功!
そして、自動記帳にしたことにより、入力間違いも激減。経理の精度がアップするという嬉しい誤算も手にすることができました。
クラウド会計を導入してしばらくの間は、自動読み込み後の確認作業が必要となります。そのため、一見すると、時間短縮とはなっていない状況に感じられるものですが、時を経て、自動読み込みの精度が上がってくると、急速に効果を感じることでしょう。
今回の場合、数か月もすれば満足のいく結果となりました。
クラウド会計の導入においては、おおよその場合、月額料金がかかってきます。そのため、費用対効果を考える必要があるでしょう。
とはいえ、その効果は格段です。特に一人個人事業主にとって時間は非常に大切なもの。クラウド会計を上手に使うことで、大きな味方となってくれることと思います。
コンサルタントからの一言