2023.08.20

2021年9月1日、デジタル庁が発足。それと同時に、政府が主導となった本格的なDX化が進められることになりました。
コロナ禍も影響して、昨今、世の中のDX化が加速。消費者の生活スタイルも一足飛びに変化を遂げた印象です。
事業者様にとってDX化は必須事項とも言える中、乗り遅れることは事業の衰退にもなりかねません。アスリンクでは、事業者様のご要望にお応えし、あらゆるDX化へのご提案やサポートを行っています。
今回は、アスリンクの DXを活用した業務改善について、対談を行いました。

動画でもDX業務改善セミナーについてご紹介しています

髙野 晋一(左) アスリンク 所属
経営科学研究所 代表
中小企業診断士
竹本 誠(右) アスリンク 所属
竹本中小企業診断士事務所 代表
中小企業診断士
経営コンサルタント

DX業務改善セミナー、その概要

『DX業務改善セミナー』と言うと難しく聞こえてしまいますが、DXのセミナーとは言いましても、「DXという言葉は聞いたことがあるが、全く分からない」という方や、「興味はあるが、内容までは分からない」という方が多数だと感じていますので、まずは【DXとは何なのか】という所から進めています。

 

 ・DXとは?
 ・DX化でどうなるか?
 ・なぜDXが必要なのか?

 

アスリンクのセミナーでは、まずは上記について知って頂き、そこから実際の事例をご紹介。その上で、どのツールを使えばこうなるのかといった内容で組み立てることで、難しくないセミナーを行っています。

 

もちろん、中には理解の進んだ方もおられますので、その場合には必要に応じ、『キャッシュレスに特化したDXセミナー』であったり、『工業系DXセミナー』『商業系DXセミナー』というように、業種業態に特化したDXセミナーを行うこともあります。

 

カリキュラムはご希望に応じて組むことが可能ですから、予めご要望をお聞かせいただければと思います。

なぜDX化が進むのか

2000年代初頭、パソコンの普及率は30%。IT化をお勧めしようにも、「パソコンを持っていないから」と断られてしまうことが多かった時代です。
しかし今は、お店はもちろん、お客様もみんながスマホを持っている時代です。スマホの普及率は90%を超えており、若年層だけでなく、高齢者層においても多くの方が持っておられます。
それに伴い、DXは一気に普及しました。そして【DX】と言う言葉も、あっという間に知れ渡ることとなりました。どの業界を見ても、浸透しているなと感じます。

 

そこで気になるのが、まだDX化を行っていない事業者様です。
コロナの影響で低迷している事業者様が、業績回復に悩まれる中で行うべきは、いち早いDX化。テコ入れ無しで、コロナ前の業績に回復させることは難しいと思います。

 

昨今は、工場現場においてもタブレットが使われるようになってきました。中小企業であっても、DX化を進めやすい環境が整ってきています。
2023年10月1日からは、インボイスも始まります。アナログのままだと、対応は大変難しいものに。
DX化は、もはや必然と言えるでしょう。

DX導入に活用できる補助金とは

中小企業向けの補助金が1万件以上ある中で、注目して欲しいのは、4大補助金と呼ばれている以下の補助金。

 

 ・持続化補助金
 ・IT導入補助金
 ・ものづくり補助金
 ・事業再構築補助金

 

これらは手厚い支援で知られており、ぜひ活用して欲しい補助金と言えます。

DX化に対応することで加点も用意されておりますので、補助金を得るためにもぜひ、ホームページの作成やECサイトの構築など、事業のDX化を考えてみて欲しいと思います。

アスリンクDX業務改善セミナーの特長

過去に、デジタル化やIT化などといった言葉がありました。そして出てきたDX化。知らない方からすると、何が違うのか、よく分からないことと思います。
なので、まずはセミナーの冒頭、DXについてのお話をしています。
デジタル化、IT化、DX化。これらは何を意味しているのか。そして、どう違うのか。内容が分かれば、受け入れも早いと感じます。
そして、実際にスマホを使いながらDXに触れ、体験して頂くセミナーとしております。

 

DXのお話をすると、「まだIT化もしていないのに、DXなんて」と仰る方もおられます。でも、DXはITの先にある物であり、警戒する必要はありません。
DX化することで作業が簡単になったり、時短、人手がかからない等、あらゆるメリットがありますから、お得感をご紹介することで興味を持って頂ければと思っています。

DXジャーニーマップを作成

DX化を進めるにあたり、DXジャーニーマップの作成を行っています。
その際、まず確認して欲しいのが、KGIとKPI。
KGIは最終目標を意味しており、例えば「売上を10%アップさせる」といった内容となります。
KPIは、最終目標に到達するための中間目標のようなもの。KGIを実現させるために何をするかといったもので、「リピーターを増やすためにセールを行う」等になります。
このKGIとKPIを設定し、達成するためのルートを考えるわけですが、そのルート上にDXが入ってきます。そして、効果的なDXとして何が挙げられるのかを考えるわけです。この見える化こそが、DXジャーニーマップ。
DXジャーニーマップを作ることで、経営者と従業員の意思も共通化できますので、とても重要な物となります。

セミナーへのご要望を受けて

セミナーの開催においては、「難しい言葉を使わないように」というご要望を頂くことが多いです。
DXというだけでも意味が分からないのに、さらに多くの横文字が出てきてしまっては、混乱してしまうのも分かります。かみ砕き、分かりやすくご説明するよう、心がけています。

 

又、手軽であることを分かりやすく訴えるには、“触ってもらうことが一番の近道”だと思いますので、スマホを使いながら導入について理解してもらう場面も設けています。

 

後は、必要性の提示ですね。
「なぜ自分が?」「なぜ今?」という疑問を持たれるのは当然のことだと思います。だからこそ、まずは『良いもの』であるという啓蒙を行っていきたいと考えています。

参加者から頂く質問とは

「事例を見せてご紹介する」ことの弊害なのかもしれませんが、事例を見たセミナー参加者から、「うちはこんなに一気に導入できません」という声があがることもあります。事例は完成形となりますので、それを見ると驚かれる気持ちも分かります。

なのでその時には、「この事例も、完成までに10年を要しているんですよ」というようにご説明し、安心して頂いています。
DXは、パズルのようにパーツ毎に導入できるのがメリット。なので、様々なDXアプリを一気に導入する必要はありません。様子を見ながら、必要な部分をひとつずつ入れていけばいいのです。

最初に勤怠管理、次にポスレジを……という具合に進め、3年や5年後に完成形となれば、それで十分だと思います。

何から導入したらいいのか分からない時には

中小企業基盤整備機構の運営するサイトに、“IT戦略ナビ”というツールがあります。マウスで選択するだけでお勧めのDXアプリを教えてくれるので、導入時の大きな参考となるサイトです。

セミナー内で“IT戦略ナビ”に触れてもらい、一緒に取り組み、考えることできっかけのひとつになればと思っています。

 

最近のDXアプリは、無料であったり、お試し版がついている場合もありますので、手軽にチャレンジすることが可能です。
「できないかも……」や「前にチャレンジしたけど断念したから……」等の思いは一旦置いておき、取り組んでみて欲しいと思います。

参加者からのご感想

参加頂いた方から頂くのは、「内容が分かった」「手軽に始められそう」「思っていたよりも安い」といったお声が多いです。
これは、セミナーでお伝えしたかったことがしっかり届いているな、という印象。嬉しく感じます。

 

そして一歩進んだ後、また別のセミナーにおいて、【DXの未来予測】についてお話したいと考えています。
DX最大のメリットは、未来予測ができるところ。客数予想や、生産計画について、お伝えしていきたいですね。

最後にお伝えしたいこと

アスリンクは、DXを作ってるベンダーではありません。ですから、たくさんのアプリを公平な視点でご紹介することが可能です。

そして、アスリンクに所属する専門家の連携により、経営に直結したDXのご提案を可能としていることも、最大の強みです。

まだ、DXが浸透していない中小の事業者様にも世の中のDXを知って頂き、実際の業務に沿ったご提案をさせて頂ければと思います。