アスリンクには、中小企業診断士や税理士、司法書士、社会保険労務士など様々な専門家が約20名ほど所属。事業者様のサポーターとして活動しています。
主な活動の内容としては、企業様の課題や悩みを伺うこと。所属の中小企業診断士や経営コンサルタントによる、プロ視点での解決策をご提案したり、各分野の専門家への橋渡しを行っております。
今回は、アスリンクの経営コンサルタントについて、対談を行いました。
廣木 鑑治(左) | アスリンク 代表 中小企業診断士事務所オフィス・デュウ 代表 中小企業診断士 |
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穴井 勇二(中央) | アスリンク 所属 ALCCES 代表 中小企業診断士 経営コンサルタント |
髙野 晋一(右) | アスリンク 所属 経営科学研究所 代表 中小企業診断士 |
ご相談に訪れる事業者様は、フリーランスから小規模事業者、中堅企業と、様々。ご相談の内容も、事業運営資金、売上高、販売促進と多岐に渡ります。又、従業員へのお困りごとや、新規設備導入への不安など精神的なサポートを求められることも。アスリンクでは、事業のみならず、経営者様の身の回り全般のサポートをお受けしております。何でもご相談頂ければと思います。
そして、事業が成長すると、新規事業の展開についてご相談を受けることもあります。企業様のライフステージが上がっていくその過程を見守ることができるのは、嬉しいことですね。
現在、コロナや物価の高騰が原因となり経営に行き詰まりを感じておられる事業者様が多くおられます。解消するための方法を求め、商工会や商工会議所経由でアスリンクにたどり着かれる方も多いと感じます。
経営に関する悩み事は、社内の誰かでは対応できないもの。そのため、社長が一人で抱え、悩まれることになるわけです。
そんな中に飛び込んでいけるのが、アスリンク。専門的な相談相手として相対することができるところに、経営コンサルタントとしての意義を感じています。
アスリンクの経営コンサルティングでは、言いっぱなしのアドバイスを行いません。
事業者様を中心として、我々経営コンサルタントと金融機関、この三者が一体となり、伴走しながらの支援を行って参ります。
どのような事業も、長く続けていると必ず停滞したり、赤字になる時期が回ってきます。これは、決していけない事ではありません。大小あれど、どの企業にもあり得ること。だからこそ停滞期は、経営改善期、もしくは事業再生期とも呼ばれており、決して後ろ向きな捉え方ではありません。つまり、この時期にしっかり向き合えるかどうかが、その先を変えるとも言えます。
我々、経営コンサルタントの力を得て、対策をしていくことで黒字転換を目指し、様々なアクションプランを起こしていきましょう。
コロナ禍の影響で売り上げが減った企業に対し、実質無利子・無担保で融資するゼロゼロ融資がありました。その返済がスタートしており、借り換えをするための支援を求めたり、金融機関へ返済の猶予を得るなど、資金繰りについての相談が多くなっています。
アスリンクでは、現状、その場しのぎの止血状態である企業に対し、いかにして完璧な止血を施し、治癒に向けるか。赤字からの脱却を目指すか。そのような体制作りを行っています。
現状に行き詰まり、次の展開を求める方も多くおられます。プラス1となる新しい経営の柱を求め、新規事業のスタートを目指し、アスリンクに相談に来られるというパターンです。
デジタルの普及により、「これまでやってきたことが通用しない」と実感されている事業者様も多く、新しい価値観を持ち出したお客様に合わせていかなければ、という思いをお持ちです。
世の中では、DXやSXが求められています。集客、業務効率において、どうデジタル化を取り入れたらいいのかと考え始めている事業者様は非常に多いと感じています。そこで大事なことは、“どこまでできるか”という見極めです。無理に勧めても意味がありません。事業者様にとって最適解となる部分を探し出し、支援していくことが必要だと思っています。
DXやSXに関しては、今すぐには大きな問題は無いものの、10年後など先を見据え、悩まれてる事業者さんが多いと感じます。
“経営コンサルタント”という名称から、身構えられてしまうことも少なくありません。そんな中で難しい話をしても響きませんから、まずは相手を見て、年齢層、お子さまの有無や従業員との関係性などを確認した上で推測し、話の内容を合わせるようにしています。
とはいえ最近は、経営者様がたとえ高齢であってもスマホはお持ちである場合が多く、以前と比較すると一定のITリテラシーはお持ちです。なので、説明さえご理解頂ければ、DXの業務システムの操作性などには問題が無い場合も往々にしてあります。導入へのハードルは、かなり下がっていると言えるのかもしれません。
DXについご存じでない方に“DX化”を説明するには、まず中小企業基盤整備機構の“ここからアプリ”というサイトを見て頂くことが多いです。とても簡単に、分かりやすく書かれていますので、その内容から活用方法について進めていくようなイメージです。
そして、DXについて学んだばかりの事業者様がシステムの導入を行う場合には、事業者様とシステム会社での話し合いの場にアスリンクが同席し、橋渡し役を担うこともあります。難しい部分をかみ砕いてご説明をすることで安心して導入できますし、これこそ、真の問題解決に繋がると感じています。
他社のコンサルティング業とアスリンクとの大きな違いは、『チームで対応できる』部分にあると思います。
アスリンクには様々なプロが在籍していますから、頂いたお話によっては、私より他の方が適任だと思われる場合には、その方にお繋ぎして参ります。
これは、話が進んでいく中で、新しい分野が登場した際にも起こり得ること。その場に応じて臨機応変に、適任者がサポートできる体制であることは、アスリンクの大きなポイントです。
例えば、他社様の場合、ベンダーにサポートを依頼する形で、適任者を繋ぐ場合があるのですが、その場合、どうしても自社製品やサービスをメインにお勧めすることとなります。これでは、公平な目で複数の商品を比較検討することが難しくなってしまいます。
アスリンクは、ベンダーではありません。アスリンクが売りたい商品などはありませんから、本当に事業者様にとって必要と思われる商品をご提案することができるわけです。
コンサルティングをする上で大切なことは、『信頼を得る』ことです。人間対人間ですから、事業者様に信頼して頂くこと、そしてアスリンク側も、事業者様を信頼できなければ、決していいアドバイスとはなりません。
信頼関係を築く方法はいくつかありますが、例えば初対面の時、一対一で顔を合わせるのではなく、敢えて支援機関の方を含め、複数人でスタートさせるといった方法を取ることもあります。事業者様の顔見知りである方が間に入って頂くことにより、緊張が解け、良い話し合いとなるように思います。
そして当たり前ではありますが、見た目には気を遣います。清潔感のある服装であること、表情、礼儀。この辺りは基本であり、非常に大切な部分だと感じています。
関係性をより先に進めるためには、“寄り添い”が非常に大切なことだと感じます。
寄りそうためには、何にお困りなのか、何を解決して欲しいのか、気付かなければいけません。そのために、しっかりと「聞く」ことを大切にしています。
まずは、聞くこと。こちらからの助言は、最初は無くてもいいくらいだと思っています。
その上で、ダメなことに対しては、しっかりと「ダメ」なのだと伝えることも重要です。
丁寧にお伝えすれば、お怒りを買うこともありません。本当にいけないことをお伝えすることこそ、経営コンサルタントの使命でもあると思うのです。